

Drawing the Future with Every Color. 世界へ届ける、黒澤明という映画体験
映画という表現を世界へ押し広げた巨匠・黒澤明監督。その偉大な功績を称え、アメリカで開催されたIMAXシアターのお披露目式で上映されたドキュメンタリー作品『Akira Kurosawa at IMAX』。タイドデザインは、本作品のキービジュアルをはじめ、パンフレットや目録など、イベント全体のコミュニケーションデザインを担当いたしました。本プロジェクトでは、世界中の映画関係者が集う特別な舞台にふさわしい品格と存在感を追求しました。黒澤作品が持つ圧倒的な映像美、静けさの中に宿る緊張感、そして時代や国境を超えて人々の心を揺さぶり続ける普遍性を、一つひとつのデザインへ丁寧に落とし込んでいます。ビジュアルは過度な装飾を排し、作品そのものが放つ力を最大限に引き立てる構成としました。タイポグラフィや余白、紙面設計に至るまで細部を磨き上げることで、鑑賞者が黒澤明という映画人の軌跡と向き合うための静かな導入となることを目指しています。また、パンフレットや目録は単なる配布物ではなく、この歴史的な上映体験を記憶として持ち帰るアーカイブとして機能するよう設計いたしました。スクリーンを越え、世代や文化を越えて受け継がれていく映画の価値。その瞬間を支えるデザインもまた、作品の世界観を未来へつなぐ重要な役割を担います。タイドデザインは、世界的な映画監督への敬意とIMAXという最高峰の上映環境が生み出す特別な体験を、グラフィックデザインによって静かに、そして力強く支えました。