SAKAI URBAN SPORTS FES. BRANDING 躍動する街の熱狂
記者発表会が行われたその時点から、本プロジェクトにはすでに大きな熱量が生まれていました。会場では大会概要だけでなく、「なぜ今アーバンスポーツなのか」「なぜ境町から発信するのか」という主催者の想いが語られ、単なるスポーツイベントではない、“カルチャープロジェクト”としての高揚感に包まれていました。スクリーンに映し出されるビジュアルや映像、選手たちの言葉、そして主催者の真摯な姿勢。そのすべてが重なり合い、開催前から大きな期待感を生み出していました。
その華やかな発表の裏側では、真夏の境町でのロケハンも強く印象に残っています。体感温度が40度近くに達する灼熱のなか、タイドデザインは主催チームとともに現地を訪れ、会場全体の導線やサイン計画、キービジュアルの見え方などを細かく確認していきました。照り返すアスファルトの熱気、鳴り響く施工音、そして広大な会場を歩きながら交わした議論。その時間は、単なる下見ではなく、「このフェスをどのように街の景色として成立させるか」を考える重要なプロセスでした。
プレゼンテーションや現地確認を重ねるなかで、特に印象的だったのは、主催者の皆さまの熱意です。競技を成功させるだけではなく、「境町から新しいカルチャーを発信したい」という強い想いが、随所から伝わってきました。選手、観客、地域、カルチャー、そのすべてが交差する場所として、このイベントを本気で育てようとしている姿勢に、私たち自身も大きな刺激を受けました。
そして迎えた本番当日。 会場には音楽が鳴り響き、歓声とともに選手たちが空へ舞い上がります。BMXライダーが描くダイナミックなライン、スケーターたちが決める一瞬のトリック、そのたびに観客から大きな歓声が沸き起こりました。夕暮れになると、ネオンをイメージしたキービジュアルや会場演出が光を帯び、昼間とはまた違うアーバンな空気感を演出していきます。
あの熱狂的な景色は、恵比寿ガーデンプレイスでの記者発表から始まり、灼熱のロケハン、細かなプレゼンテーションや調整を経て、ようやく形になったものだったのだと思います。アーバンスポーツとは、単なる競技ではなく、街・音楽・デザイン・人が交差する“カルチャーそのもの”。タイドデザインは、本プロジェクトを通じて、その熱量を視覚として残し、街の記憶として刻み込むデザインを目指しました。








